-- ちなみに今回ヴォーカルについては何か言ったんですか?

猪狩 言いました。けど、そんなに言ってないですよね?

EGACCHO そうだね。

猪狩 EGACCHOさんは基本的に歌うまいから。一番言ったのはコーラスですね。ここは二声にしましょうとか。

HIKIDA 一番覚えているのは「MUSIC」の最初のシャウトは「お母さんが惨殺されたみたいな声で」って。

全員 ははははは。

EGACCHO 超悲惨なことを想像してくださいって。そういう風に気持ちを乗せるのもうまいんですよ。不思議なもので、そう言われるとそういうニュアンスがちゃんと出るんですよね。

-- 猪狩君から見て、SHIMAというバンド全体についてはどんな印象を持ってます?

猪狩 とにかくやる気がある。ゴールが見えなくてもゴールまで突っ走れる本気度を持ってるんですよね。今ってゴールがないと走れない奴が多いから。成功やお金どうこう関係なく、熱いってことですね。そこが好きですね。

HIKIDA 猪狩に曲を聴かせるのも楽しかったなあ。で、「怖い!怖い!」と言われてましたからね。

-- 怖い、ですか?

HIKIDA 不安になるみたいですよ(笑)。

猪狩 A、Bといい感じで流れるのに、Cの展開で全然意味がわからなくて。なんでいい流れだったのに、ここで迷子になるんやろって。まっすぐの道が5キロぐらい伸びてるのに、そこで迷子になってる奴みたいな(笑)。

HIKIDA ははははは。

猪狩 そこに道あるやん!って。だから、「こっちの方が良くないですか?」って光を照らすと、「ああーっ!」って叫ぶんですよ。そのリアクションが怖いんです。

HIKIDA ははははは。最初、福岡のスタジオに猪狩が来てくれたときにメンバーとここで「着地させませんか?」という会話をしてて、猪狩が「その着地って何ですか?」と言ってきたんですよ。「えっ、わからない?」って。

猪狩 わかるわけないじゃないですか(笑)。

HIKIDA でも猪狩も後半は「そこは着地させましょう!」と言ってましたからね。

猪狩 「こうすれば着地するんじゃないですか?」って。

全員 ははははは。

-- SHIMAルールがわかってきたと。

HIKIDA 「LINDAMAN」は最初シリアスなサビを付けていたけど、「なぜそこでマイナーになるんですか?」と猪狩に言われて。「そこ、LINDAMANで良くないですか」って。その発想はHEY-SMITHでは出ないと思うから、SHIMAに寄り添ってくれてるんだなと。

猪狩 途中からSHIMAの好きなテイストがわかりましたからね。

HIKIDA 背伸びして難しいフレーズを付けると、「ひっきーさんはこの感じの方がいいと思いますよ」って、ちゃんとSHIMAモードでアドバイスしてくれましたからね。

-- しかし、この「LINDAMAN」という言葉はどこから出てきたんですか?

猪狩 SHIMAと一緒にいるうちに頭がおかしくなって(笑)。SHIMAが好きそうなフレーズを言ってみようかなって。

EGACCHO 結果的にいい感じで着地しました。

猪狩 ははははは。俺もSHIMAにチャンネルが合ってきて、歌詞もここだけ少し変えたいと相談されたときも10、20秒ぐらい考えて言ったものが、大体ハマりましたからね。もうね、SHIMAは何を言ってもヘコたれないし、テンション上げてやってくれるんですよ。それはHEY-SMITHのときとも違うし、Dizzy Sunfistをプロデュースしたときとも違いましたね。俺がSHIMAの立場だったら、無理や!と思う瞬間がいっぱいありましたもん。SHIMAはそうならなくて、ひたすら練習して、ひたすらそれに向き合うから、それは凄いなと。

HIKIDA 猪狩とは毎晩お酒を飲んだけど、オンとオフの切り替えがうまいんですよね。

明生 ああ、そうやったね。

猪狩 めちゃくちゃ飲んだしね。

HIKIDA バカみたいに飲みましたからね。

EGACCHO 何本の角瓶を空けたことか。

明生 俺、何曲かは二日酔いで叩いてますからね。

-- マジですか(笑)。

猪狩 自分がそういうやり方なんですよ。夜のお酒のために頑張るぜ!って。

HIKIDA 俺も朝起きた瞬間に、夜飲むために頑張ろう!って。

猪狩 早いっすね! 朝起きた瞬間ですか? それはない(笑)。